今日は早くお迎えに行き、隣町の七夕祭りに連れて行きました。
七夕飾りと露店を眺めながら歩いていると、サキが言いました。
「サキちゃんも何か買いたい〜!」
我慢させてばっかりでもかわいそうだし、それならば、
「よ〜く考えて、一番欲しいものを買いなさい」と500円を渡しました。
が、経済観念も未熟な4歳の子供がそう深く考えるわけがありません。
すぐ手近にあったらくがきせんべい(200円)の誘惑に抗えずに購入。
さてその後、同じように歩いていた2歳のあやねちゃんと意気投合しました。
小さい子が大好きなサキは、手を引いて歩いたり、話し掛けたりと良く面倒を見ています。
あやねちゃんもやはり露店のひとつひとつに誘惑され、お母さんに引き剥がされながら歩きます。
そしてまた、ある露店に吸い寄せられて行きました。
そこは当たった番号によって、いろいろな形のビニール人形が貰える、という
くじ引き屋さんでした。
そこであやねちゃんととサキの目を惹きつけたのは、足の部分に車がついていて、
ひもを引いて連れて歩けるピンク色の犬(お散歩パピーと言うらしい)。
それを抱いて離さなくなってしまったあやねちゃんに根負けしたお母さんは500円の
くじを引き、はずれちゃったら300円足してくれれば好きなの持ってっていいよ、という
お兄さんの言葉に、計800円を出してその犬を買ったのでした。
もちろんサキも、欲しくて欲しくて仕方がありません。
くじのところをうろうろして、こちらを見上げて涙目です。
でも私は、買う気は全くありません。
むしろ我慢と、お金の価値を教える良い機会だと思い、諭しはじめました。
「サキはさっき500円あげたときに、すぐおせんべい買っちゃったでしょ?
もっと良く見てからにすれば、ここでくじが引けたんだよ?
サキのお金はあと300円しかないから、足りないん・・・」
泣きじゃくるサキの両手を握りながら、そこまで話したところで、後ろから声をかけられました。
「あの〜、良かったらこれ・・・サキちゃん、あやねの面倒ずっと見てくれてたし、
あんまりかわいそうなので・・・」
そう言ったあやねちゃんママの手には、同じ犬がもうひとつ!
・・・あやねちゃんママのいるところで諭そうとした私が間違っていたのでしょうか・・・?